はじめに
これまで 派遣社員3年6カ月経験した、ワーママです
1社目は3年の任期満了で退職し、
2社目は”紹介派遣”で6カ月派遣社員の身分の後、正社員として採用されました
派遣社員として働く方の中には、派遣歴何十年という経験がある方も多くいると思います!
それだけ魅力的な働き方だと私も考えます。
様々な働き方を選べる時代
非正規の派遣社員に不安を感じる以上に、自由度の高さに魅力を感じる人も多いと思います
賃金・福利厚生を取るか、自由を取るか?
どこの記事でもそんなことが書かれてはいますが、自由な働き方とは?
そんな、派遣?正社員?と悩む方のために…
今日は、派遣社員として働くことのメリットとデメリット、注意事項や生涯年収や納税方法を経験に基づき詳しく解説します!
一般的なメリット
- 自由度が高い
派遣社員は、自分の希望する条件で働けるため、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
これが派遣社員=自由と言われる所以です。
始業就業時間、勤務地、短時間勤務、業種…ご自身の好みや都合に合わせて選べる自由があります。 - 様々な経験を積める
いろいろな企業や職場で働くことで、異なる業務や環境に触れることができ、スキルアップが期待できます。新しい技術や知識を習得する機会が多いのも魅力です。
新卒では到底入社が考えられないような大企業に派遣されることもあります!
ただこちらも人気でなかなか紹介してもらうまではいかない可能性も充分あります。 - 仕事を選べる
自分のキャリアや専門性を活かした仕事を選ぶことができます。特定の業界や職種に特化した派遣会社を利用することで、自分に合った仕事を見つけやすくなります。 - 派遣会社のサポート 仕事の悩みやキャリアプランについて、派遣会社が相談に乗ってくれます。面接対策やスキルアップのための研修など、様々なサポートを受けることができます。
- 未経験から始められる 未経験でも始められる職種があり、キャリアの第一歩を踏み出しやすいです。新しい分野に挑戦したい人にとっては、大きなチャンスとなります。
ほぼサービス業しか関わったことのない私も、派遣社員で事務職のスキルを得ることができました!
一般的なメリットを検証
派遣社員は福利厚生はよくないけれど自由な働き方ができる、とどこにでも書いてある気がします。
本当にそうでしょうか?
そもそも、自由な働き方とは何でしょうか?
それも個人がどう考えるか、それぞれ考える”自由”は異なってくるかと思います
自由に働きたいから派遣社員と安易に選ぶのは危険かもしれません
派遣先企業からの採用試験はないものの、派遣会社の社内選考を通るのはかなり厳しい選抜になります
能力が十分あったとしても、人気の職種や職場には応募が殺到します
派遣社員は働きたい会社で働きたいように働けるというのは、幻想で現実はかなり難しいと思ってください
場所や時間が自由に選べる働き方というのはミスリードだと思うのですが、正社員・派遣社員と経験して感じる”自由”もあります。
それは業務に対する目標設定がいらないことです
どこの会社でも社員は目標設定、評価面談などが必ずあります
派遣社員はありません
同じ業務をひたすら続けていればOKなので、来年はここを頑張ります!という設定は不要です
正直言うと、この点は楽だと思います
ただせっかく同じ職場で同じ業務をするのならば、自分自身のペースでスキルアップを目指している派遣社員も多くいると思います
一般的なデメリット
- 派遣期間に上限がある
同じ職場で働ける期間には3年の上限があります。長期的なキャリアを築くには、定期的に新しい職場を探す必要があります。 - 待遇の違い
2020年の労働者派遣法の改正により、派遣社員も正社員と同様の福利厚生を受けられるようになりました。
ただし、派遣社員は派遣元と派遣先のどちらの福利厚生を受けるかを選択できる場合があります - 契約満了の可能性
契約期間が終わると、契約が更新されない場合があります。次の仕事を見つけるまでの間、収入が不安定になることがあります。 - スキルの有無で給料の差が大きい
専門職は給与が高いですが、特別なスキルがない場合は低くなることがあります。
同じ派遣と言っても、技術者の派遣と、私のような事務員の派遣は時給が大きく異なります。
一般的なデメリットの検証
1.派遣期間に上限がある
派遣法で決まっているため、同じ職場で3年以上の就労はできません
また派遣先によっては、延長制度も正社員登用制度もない場合がほとんどです
有期雇用⇒無期雇用を採用している会社もありますが、時給が大きくあがるのでなかなか実現しないようです
個人的な感覚ですが、大手派遣先は雇止めが少ないです
多少問題がある人でも契約満了までという、トラブルを避ける傾向にあります
また、大手企業であればあるほど、別の部署に異動するなどという3年を超えた雇用が実現することもあります
3年縛りは派遣先次第
前例などあるか聞いてみよう!
2.待遇の違い
法律改正で、交通費が実費で支給されるようになりました
ただ派遣会社によっては、依然時給に交通費が含まれるものもありましたのでご注意ください
社員と同様の福利厚生というのはあまりピンとこないのですが、販売機や社員食堂は社員しか使えないということが以前あったようです
社員食堂があるような大手ではもう聞かない話かと思うので、ご心配なく
会社で配られるノベルティなどは派遣社員にも配られたりしました
これも法律改正のおかげですね
そして一番大きな面はやはり賞与ですね‥これだけで月収何カ月も違います
賞与を抜けば待遇はほぼ同じ
あなたのライフスタイルに賞与はどれほどのウェイトがありますか?
注意事項
- 派遣法の遵守
派遣社員として働く際には、派遣法に基づいたルールを守る必要があります。
例えば、派遣先での労働条件や待遇については、派遣法に基づいて適切に管理されます。 - 禁止事項
建設業務や警備業務など、派遣が禁止されている業務もあります。派遣会社と相談しながら、適切な職種を選ぶことが大切です。 - 同一労働同一賃金
同じ仕事をしている場合、正社員と同じ待遇を受ける権利があります。派遣先企業と派遣会社が協力して、適切な待遇を提供することが求められます。
生涯年収と納税
生涯年収
正社員の生涯年収は、一般的に約1億7,118万円とされています。
これは、ボーナスや昇給、福利厚生などが含まれているためです。正社員は年齢とともに給与が上がる傾向があり、長期的に安定した収入を得ることができます。
一方、派遣社員の生涯年収は約1億1,341万円とされています。
派遣社員は時給制が多く、ボーナスや昇給が少ないため、正社員と比べて生涯年収が低くなります。また、契約期間が短いため、安定した収入を得るのが難しい場合があります。
正社員と派遣社員の生涯年収の差は約4,332万円です。この差は、ボーナスや主に昇給、福利厚生の有無によるものです。正社員は長期的に安定した収入を得られるようです。
納税について
税については、派遣社員も正社員と同様に所得税や住民税を支払う義務があります。派遣会社が給与からこれらの税金を天引きするため、基本的には自分で納税手続きを行う必要はありません。
まとめ
今日は派遣社員?正社員?と悩む人のために
経験から感じたメリット・デメリットを解説してみました
この記事に関しては、専門職ではない一般事務の場合で書きましたが、
派遣社員は自由に勤務形態や働き方を選べるのは幻想
実際は能力があっても激しい競争をこえなくてはいけない
福利厚生の格差は是正傾向にあるけれど、賞与(ボーナス)があるかで年収は大きく変わる
私は、自分自身がワーママですし、就労は義務ではなく権利だと思っています
家庭に事情があっても、働き方次第では就労が可能であると思います
就労を考える第一歩が正社員は難しかったとしても、派遣社員からスタートしてみるのはどうでしょうか?
読んでいただきありがとうございました!