これから派遣社員を目指す方、そしてすでに派遣社員として働いている方へ。派遣の求人サイトを眺め、目ぼしいものに応募するも「全然応募が通らない!」と悶々とした日々をすごしていませんか?
カタログのように日々更新される多くの求人。それなのに、なぜ私は全く社内選考を通過しないのか?と悩むこともあるでしょう。
実は、私もその一人でした。
派遣歴3年半、2社での派遣経験を経て、現在は紹介予定派遣から正社員になった私が、成功への道を切り開くための分析とヒントをお伝えします!
つり求人!?に騙されるな!!
つり求人とは、見栄えの良い求人を掲載し、応募者を集めるための手法です。
私は派遣社員として働いたことはありますが、派遣会社で働いたことはないので、つり求人が実際に存在するかどうかはわかりません。
ただ、肌感覚としては「あるのではないか?」と感じています。
要件を満たしているのに通らない、また社内選考通らなかったと自信を無くした時期も…
そんな時、どこかでつり求人があると小耳にはさみました
確かにシステムとしてはうなずけます
よさそうな求人を掲載、求人に応募するにはその会社に派遣登録をしなくてはいけない。派遣登録者を増やすことができる
要件を満たしているのに全然社内選考を通らない、
特に1社目の派遣が任期満了になる前、派遣先では評価も高かったはずなのに…どうして今働く派遣元の社内選考すら全く通らないの!?と不満でした。
つり求人があるかどうかは、正直わかりません
でも、あなたが要件を満たしていて、十分な素養があるのならば、それはもうつり求人だったとしておけば良いのです。
真実は誰にもわかりませんし、あなたの能力が評価されなかったわけでも、経歴に輝きがなかったわけでもないんです。
前向きに考えましょう!
つり求人があってもなくても、結果は変わりません。
落ち込まず、自分を責めずに前向きに考えることってとても大切。
次のチャンスに向けて、引き続き努力を続けましょう。
まずどんどん登録会社を増やそう
派遣求人サイトで色々な会社のものが掲載されているけれど、ここから派遣の紹介につながるのはとても難しいと思います。
なぜなら多くの人が見ているし、条件が良ければ応募者が殺到するからです。そんな中、社内選考を通るなんて、針の穴を通す確率かもしれません(私は”つり求人”だと思う様にしてますが。。。)
まず、大手7社は登録しましょう!
- テンプスタッフ(パーソルグループ) – 日本最大の人材派遣会社で、幅広い職種に対応しています。
- パソナ – 老舗の人材派遣会社で、全国に拠点を持ち、幅広い業種に対応しています。
- スタッフサービス – リクルートグループの一員で、特にオフィスワークに強みがあります。
- リクルートスタッフィング – リクルートグループの一員で、ITやエンジニアリング分野にも強みがあります。
- アデコ – スイスに本社を持つ世界最大級の人材派遣会社で、グローバルなネットワークを活かしています。
- ランスタッド – オランダに本社を持つ世界的な人材派遣会社で、製造業や物流分野にも強みがあります。
私は1社目の派遣の際は、大手7社の1つ、2社目の紹介予定派遣は大手ではない派遣会社でその会社でした
個人的には、登録派遣会社数が多ければ多いほど良いと思っています
その理由を解説しますね
大手派遣会社の良いところ
- 求人が多い: 大手派遣会社は多くの企業とつながっているので、いろんな仕事の情報が豊富です。
- サポートが手厚い: 専任のコーディネーターが仕事探しから就業後のフォローまでしっかりサポートしてくれます。分業なのでその道のプロがついてくれます!
福利厚生が充実: 健康保険や有給休暇など、正社員並みの福利厚生が受けられることが多いです。 - スキルアップ支援: 無料の研修や講座が充実していて、キャリアアップを目指せます。
- 信頼性が高い: 大手ならではの信頼感と安定感があり、安心して利用できます。
大手派遣会社の悪いところ
- 地域差がある: 全国展開しているとはいえ、地域によっては対応が不十分な場合もあります。
競争が激しい: 求人が多い分、登録者も多いので、人気の仕事には競争が激しくなります。 - 個別対応が難しい: 大手の規模が大きい分、個別のニーズに対応しきれないことがあります。また担当営業の離職なども後を絶ちません
- 選考が厳しい: 大手企業への派遣の場合、社内選考の基準が厳しくなることがあります。
小さい派遣会社の良いところ
- 親しみやすい: スタッフとの距離が近く、相談しやすい雰囲気があります。
- 地域密着型: 地元の企業とのつながりが強く、通勤が便利な仕事を見つけやすいです。
- 柔軟な対応: 急な予定変更や個別の要望にも応じてくれることが多いです。
- 選考が通りやすい: 希望する仕事に就きやすいことがあります。
- アットホームな雰囲気: 働きやすい環境が整っています。
小さい派遣会社の悪いところ
- 法令遵守の問題: 違法な労働条件を提示されるリスクもあります。
- 求人が少ない: 希望する仕事が見つかりにくいことがあります。
- 福利厚生が少ない: 健康保険や有給休暇などが限られている場合があります。
- 倒産リスク: 経営が不安定なことがあり、倒産のリスクが高い場合があります。
- サポートが不十分: スタッフの数が少ないため、サポートが行き届かないことがあります。
これは実際に派遣会社の人から受けたアドバイスですが、
大手+大手よりの中堅派遣会社の登録は必須とのこと
自身の経験でも、はやり中堅派遣会社の方が大手にはない手厚さと、大手並みの堅実さがあり良かったです。
大手の求人ほど華やかではないですが、え?そんな企業から!?と驚くものもひっそりあったりもします。
なかなか決まらない中、紹介予定派遣を出してくれたのは中堅派遣会社でした。
書類の提出や面接など、登録には時間がかかります。
是非、この機会に重い腰を上げ、派遣会社の登録を頑張りましょう!!
絶対に譲れない条件を絞ろう
応募しても応募しても社内選考すら通らず、落ち込むことってありますよね。私も同じ経験をしました。
私は30代後半で1社目、40代目前で2社目の紹介予定派遣で正社員になりました。1社目は派遣の仕組みもよくわからず、電話に応える形でそれほど大変だった記憶はありませんが、2社目の就職活動はかなり大変でした。
2社目の転職活動が大変だった理由は以下の通りです:
- 紹介予定派遣希望(ゆくゆくは正社員になれる求人)
- 在宅可能日が多い職場
- 年齢の問題
時給やスキルに関しては特に希望はありませんでしたが、1社目は都心、2社目は神奈川ということで時給が下がる覚悟はしていました。
中堅派遣会社の方から伺った話ですが、紹介予定派遣で在宅メインの仕事はなかなかないそうです。どこの会社も社員には出社してほしいという流れがあるようです。そして、年齢もネックになっていたと思います。明らかに1社目より難しくなっていました。今でこんな状況で、3年ごとにどうやって転職すればよいのかとお先真っ暗な気分でした。
私の場合、在宅か紹介予定派遣かで悩んだ末、紹介予定派遣で正社員にチャレンジする道を選びました。
何が一番重要な条件かは人それぞれです。
例えば:
- 交通費の上限を絶対に超えたくない
- 仕事の後も楽しめるように特定の場所で働きたい
- このスキルが売りだから時給は譲れない
- 子どもが小さいからフルリモート可能がよい
私も、言語が使えて、時給が高くて、家からも近くて、リモート可能で、正社員になれる求人があれば飛びつきます。でも、自分に都合の良い求人は他の誰かにとっても魅力的なんですよね。
現状、3年ごとに転職しなくてはいけません。ご自身の年齢やスキルを長い目で見て、今、何を選択するのが自分にとってベストかを考えながら、絶対に譲れない条件を絞ってみてください!
電話には応えよう、メールにも返信しよう!
派遣会社に本登録が完了すると、たくさんの電話やメールが来ます。電話に出るのもめんどくさい、時間がない、知らない人からの電話が嫌だと思われるもしれませんが、これはチャンスだと思ってください。
求人サイトから採用につながる可能性は低いので、電話がかかってきたら積極的に対応しましょう。
取れなかった場合は、留守電を設定して興味があることを伝えるのが良いです。あなたの転職の意思を担当営業に伝えるチャンスです。
私も2社とも、電話営業から採用に発展しました。
メールもたくさん来ますが、ほとんどは一斉送信のものです。その場合、求人サイトと同じように社内選考に通らないことが多いです。
ただ案件として興味があるものないものがあると思います。
そのようなものには、その意思を伝えると、より精度の高い紹介につながっていきます!
そして見逃してはいけないものは、あなたに紹介したい案件の連絡です。興味があれば挑戦してみてください。求人サイトから応募が通らないからといって、諦める必要はありません。
条件が合えば、どんどん応募してみましょう。
応募する時期も大切です。
私は2社目を受ける際、早ければ早い方が良いと考え、契約終了日の半年ほど前から活動しました。
実際は少し早すぎのようで案件はほとんどなし。
しかし、半年前から活動して良かったと面もあります。
時間や気持ちの余裕があるときに、派遣登録をたくさんできたことです。
派遣登録には手間がかかります。
たくさんの会社に登録するのが近道ですが、1社登録するだけでも労力がかかります。時間に余裕がある間に派遣登録をして、良い求人が来たらすぐに応募できるようにしておくのが近道だと私は信じています!
決まるときは一瞬で決まる、悩んだ時は優先順位に立ち返ろう
なかなか社内選考が通らないと悩んでいる方に、お仕事が決まった時の話をするのはナンセンスかもしれませんが、派遣はその働き方の特徴から、決まるときは恐ろしいスピード感があります。
だから今、決まらないからと言って落ち込む必要はありません。あなたにピッタリな働く場所が必ず出てきます、大丈夫です。
私の場合、正社員前提の紹介予定派遣と決めていたため、紹介案件があまりなく、社内選考に落とされることに慣れ切っていたころ、某中堅派遣会社から連絡がありました。
「先日応募したA社ですが…」
またダメだったかと思ったら、A社の採用担当が忙しく時間が取れないからもう少し待ってくださいという連絡でした。もう駄目だったものと全く期待していなかったのでびっくり!その直後に、A社から面接の日程が決まりました。それもまた驚きました。
普通の派遣であれば面接ではなく、会社訪問という形をとっています。派遣先は派遣社員の審査をしてはいけないからです。まあ、それは名前だけで、実際は会社訪問という名の面接なんですけどね…。
紹介予定派遣は、この会社訪問という形を取らなくて良いことになっています。いずれ社員になる人なので、派遣先も審査できます。
すっかり忘れていたA社から連絡が来たと思ったら、今働いている派遣元から1件、これは紹介予定派遣ではあるものの、社員ではなく契約社員になる予定のB社。そしてまた別の中堅派遣会社から1件、フルリモートも可能な派遣社員の紹介があったC社。3社を会社訪問することになりました。
これまで全く何も通らなかったのに、一度に3件も!?
よく社内選考を通らない人は、「あなたのスキルを見直して下さい」と言われますが、開始日も大きなウェイトがありそうです。
働く日が近づいてくると一気に動きます。
A、B、Cともに感触は良かったです。
悩みましたが、B社、C社の派遣元担当者には自分の状況を正直に伝えました。
C社に関しては会社訪問後、こちらからお断りしました(フルリモートでは全くなかったため)。
B社は会社としても、業務としてもかなり魅力的だったので、A社がダメだった場合喜んで働いたと思います。
最終的に結果、A社から採用されたため、私はB社もお断りしました。
これがたった1週間の間に起った出来事で、本当にめまぐるしく状況が変わります。
今は漠然と「受かればどこでもいいや!」なんて自暴自棄になっていないでしょうか?
あなたが働く場所は、あなたにとって魅力的な場所でなければなりませんし、無理して働いたとしても続かず、あなたのキャリアに影響するかもしれません。
だからいつ決まってもよいように、譲れないラインをしっかり決めておくことが大切です。
私の場合、働き方の問題でしたが、大本命があなたの契約終了日より前に働いてほしいと言い出すかもしれません。
その時にどちらを取るか、そんな状況が来た場合を想定しておくとより安心です。
任期満了の力:最後までやり切る価値
任期満了を目指して最後までやり切ることは、とても大切です。様々な事情があるかもしれませんが、可能であれば派遣契約を任期満了まで続けましょう。
派遣社員が任期満了すると、評価が上がる、箔がつくと言われています。実際、任期満了まで働ける人は少ないのかもしれません。私も前述のB社面接では、3年間派遣としてしっかり働いた経験を営業の方が熱心にアピールしてくれました。
これが派遣先に良い印象を与えるチャンスにもなります。
もちろん、様々な事情でやむを得ないこともあります。だからこそ、3カ月更新の派遣社員を選ぶ方も多いでしょう。しかし、もしあと少しで任期満了を迎えられるのであれば、ぜひ最後までやり通してみてください。違った景色が見えるはずです。
その経験は、きっとあなたにとってプラスになるでしょう。
ちょっと愚痴です
私自身、任期満了まで働けば派遣元から優先して仕事を紹介してもらえると思っていましたが、残念ながらそのような配慮はありませんでした。
もしかしたら私に問題があったのかもしれませんし、派遣の常識かもしれません。
それでも、契約満了まで働けたことは素晴らしい経験となりました。
まとめ
ながなが読んでいただきありがとうございます。
強い多いが長い文章になってしまいましたが、今回お伝えしたかったことをまとめます。
1.つり求人に騙されず前向きにとらえて
2.大手~中堅派遣会社は必ず登録しよう
3.条件の優先順位を決めよう
4.レスポンスよくフットワークを軽くしてチャンスをつかもう
5.決まったときの優先順位も忘れずに
6.任期満了を目指し、自身のキャリアを大切にしよう
どうか皆様に素敵なご縁がありますように!!!