目次
- 「え、そっちにするの!?」夫婦で意見が割れた夜
- 4つの塾を全部見学して分かったこと
- ・SAPIXの教室に入った瞬間
- ・早稲アカの先生が熱すぎた件
- ・四谷大塚の説明会で感じた違和感
- ・日能研は最初から選択肢になかった理由
- 入塾テストで見えた息子の実力と課題
- 御三家出身夫婦の激論:SAPIX vs 早稲アカ
- 結局SAPIXを選んだ3つの決定的な理由
- 通い始めて10ヶ月:後悔していること・良かったこと
- 次男はSAPIXじゃないかも?その理由
- これから塾選びをする方へ:実体験から学んだこと
「え、そっちにするの!?」夫婦で意見が割れた夜
4つの塾を見学し終えた夜、リビングで夫と向き合いました。
「絶対SAPIXでしょ」
夫は即答でした。
30年前、まだ3校しかなかったSAPIXに通い、御三家に合格した夫。
その経験から、息子もSAPIX一択だと考えていました。
「でも、私は早稲アカも良いと思うんだけど…」
私がそう言った瞬間、夫の表情が変わりました。
「早稲アカ?なんで?」
夫婦の意見の対立:
- 夫(SAPIX出身):「授業の質が違う。合格実績が全て」
- 私(別の塾出身):「面倒見の良さも大事。ワーママには早稲アカが良さそう」
その夜、私たちは2時間以上話し合いました。
結論から言うと、最終的にSAPIXを選びました。
でも、その決断に至るまでには、たくさんの葛藤がありました。
この記事では、私たち御三家出身夫婦が、実際に4つの塾を見学し、入塾テストを受け、通い始めてヶ月経った今だからこそ語れるリアルな塾選びの話をお伝えします。
4つの塾を全部見学して分かったこと
私たちは、SAPIX、早稲田アカデミー、四谷大塚、日能研の4つの塾を、すべて見学しました。
それぞれの塾で感じたこと、驚いたこと、違和感を覚えたことを正直に書きます。
SAPIXの教室に入った瞬間
SAPIXの教室に入った瞬間、空気が違いました。
「あ、ここは本気の場所だ」
そう感じました。
SAPIXの第一印象:
- 廊下に貼られた大量のプリント
- 整然と並んだ机と椅子
- 「○○中学合格者数 地域No.1」のポスター
- 静かだけど、どこか緊張感のある雰囲気
説明会では、保護者向けに「家庭学習の重要性」が強調されました。
「親のサポートが必須です」
その言葉を聞いて、正直ドキッとしました。
ワーママの私に、できるのだろうか…?
でも、夫の目は輝いていました。
「俺が通ってた頃と、雰囲気が全然変わってない!」
夫にとって、SAPIXは「原点」なんだと感じました。
早稲アカの先生が熱すぎた件
早稲田アカデミーの説明会は、SAPIXとは全く違いました。
先生が、本当に熱い。
「お子さんの可能性を、私たちが最大限に引き出します!」
そう力強く宣言する先生の姿に、思わず引き込まれました。
早稲アカの第一印象:
- 先生の熱量がすごい
- 「面倒見の良さ」を全面に押し出している
- 自習室が充実(これは魅力的だった)
- 塾弁のシステムも整っている
- 「親御さんと一緒に頑張ります!」という姿勢
個別面談では、先生が長男の性格や学習状況について、丁寧にヒアリングしてくれました。
「○○くんなら、この学校が合うと思いますよ」
具体的な学校名まで挙げて、アドバイスしてくれました。
正直、この時点で私は早稲アカに傾きかけていました。
でも、夫は違いました。
「熱意はわかるけど…授業の質はどうなんだ?」
冷静な夫の一言に、ハッとしました。
四谷大塚の説明会で感じた違和感
四谷大塚は、「老舗」という印象でした。
予習シリーズという有名なテキストを使っている安心感はありました。
でも、説明会で違和感を覚えたのは、
「他の塾でも予習シリーズを使っている」
という事実でした。
四谷大塚で感じた疑問:
- 予習シリーズは確かに良い教材
- でも、臨海セミナーでも使っている
- だったら、わざわざ四谷大塚を選ぶ理由は?
- 合格実績も、SAPIXや早稲アカに比べると…?
夫も同じことを感じたようでした。
「30年前から、四谷大塚のポジションって変わってないんだよな」
悪くはないけど、決定打に欠ける。
それが、私たちの四谷大塚への印象でした。
日能研は最初から選択肢になかった理由
正直に言うと、日能研は最初から選択肢に入っていませんでした。
夫が、かなり渋い顔をしたからです。
「日能研?昔は良かったけど…」
夫が日能研を避けた理由:
- 御三家合格実績が、昔に比べて落ちている
- 「Nバッグ」のイメージは強いけど、それだけ
- カリキュラムは悪くないが、トップ層はSAPIXに流れている印象
一応、見学には行きました。
先生は親切で、カリキュラムもしっかりしていました。
でも、やはり「御三家を目指すなら…」と考えると、選択肢から外れてしまいました。
入塾テストで見えた息子の実力と課題
SAPIXと早稲アカ、両方の入塾テストを受けました。
その結果が、私たちの決断に大きく影響しました。
SAPIXの入塾テスト
試験時間:算数30分、国語30分
長男が試験を受けている間、私は待合室で待っていました。
周りの保護者を見ると、みんな真剣な顔。
「うちの子、大丈夫かな…」
そんな不安が、ひしひしと伝わってきました。
SAPIXの入塾テスト結果:
- 算数:45点(100点満点)
- 国語:50点(100点満点)
- 総合:95点(200点満点)
- 偏差値:40.2(国算)
- 配属クラス:Aクラス(一番下のクラス)
「偏差値40.2…」
結果を見た瞬間、正直ショックでした。
「え…こんなに低いの?」
長男の顔も、みるみる曇っていきました。
「ごめん…難しかった」
謝る息子を見て、胸が締め付けられました。
待合室の周りを見ると、みんな喜んでいる様子。
「クラスあがれた!」
「偏差値60超えた!」
そんな声が聞こえてきて、余計に辛くなりました。
でも、夫は違いました。
「大丈夫。ここからだよ」
「俺も最初は偏差値45くらいだった。でも最後は60超えたから」
夫の落ち着いた声に、少し救われました。
早稲アカの入塾テスト
早稲アカのテストは、SAPIXより少し易しめでした。
早稲アカの入塾テスト結果:
- 算数:65点(100点満点)
- 国語:70点(100点満点)
- 総合:135点(200点満点)
- クラス:基礎・標準クラスに配属
「SAPIXより点数が良かった!」
長男の顔が、少し明るくなりました。
先生からは、
「○○くん、基礎はしっかりしていますね。これから一緒に頑張りましょう!」
と、温かい言葉をかけてもらいました。
その言葉に、長男も嬉しそうでした。
私がそう言うと、夫は違いました。
「早稲アカ、いいかも…」
私は、その時そう思いました。
でも、夫は冷静でした。
「テストの難易度が違うから、単純比較はできない」
「大事なのは、どこで伸びるかだ」
確かに、そうでした。
帰り道、長男がポツリと言いました。
「SAPIX、難しかった…でも、もっと頑張りたい」
その言葉に、私の心が決まりかけました。
成績は良くない。
でも、息子には「やる気」がある。
それが分かったことが、一番の収穫でした。
御三家出身夫婦の激論:SAPIX vs 早稲アカ
入塾テストの結果を受けて、私たち夫婦は再び話し合いました。
今度は、もっと深く、もっと真剣に。
夫の主張:「SAPIXの授業の質は別格」
「俺がSAPIXに通ってたから分かる。授業の質が違う」
夫は、自分の経験を語り始めました。
夫がSAPIXを推す理由:
- 30年前のSAPIXで学んだことが、今でも役立っている
- 「考える力」を徹底的に鍛えられた
- プリント学習は大変だけど、意味がある
- 御三家合格実績が圧倒的
- 志望校(御三家)への最短ルート
「早稲アカも悪くないけど、やっぱりSAPIXだよ」
夫の確信は、揺るぎませんでした。
私の懸念:「偏差値40.2の息子に、SAPIXは厳しすぎる?」
でも、私には大きな不安がありました。
「偏差値40.2だよ?Aクラスだよ?」
「本当にSAPIXで大丈夫なの?」
「ついていけなくて、自信を失くすんじゃない?」
私がSAPIXに感じた不安:
- 偏差値40.2、Aクラス(下から2番目)からのスタート
- 周りは優秀な子ばかり。劣等感を持たないか?
- 「どうせ僕はできない」と諦めないか?
- プリント整理が大変そう(ワーママの私にできる?)
- 復習のサポートが必須(時間が取れない…)
- 保護者会が平日昼間(仕事を休まなきゃ…)
- 自習室がない(家で勉強させなきゃいけない)
「早稲アカなら、先生が面倒見てくれるって言ってたよ」
「自習室もあるし、塾弁もある」
「偏差値40台の息子には、早稲アカの方が合ってるんじゃない?」
私がそう言うと、夫はしばらく黙っていました。
そして、こう言いました。
「確かに、大変だと思う」
「でも、だからこそSAPIXなんだ」
「俺も最初は偏差値45くらいだった。」
「でもSAPIXで『考える力』を身につけたから、最終的には偏差値60超えて御三家に合格できたんだ」
「早稲アカは優しく教えてくれるかもしれない。でも、それで本当に伸びるのか?」
「息子には、厳しい環境で『自分で考える力』を身につけてほしい」
「Aクラスからのスタートでいいじゃないか。少しずつ上がっていけば」
「俺も協力するから」
その言葉に、私の心が動きました。
決定打は「志望校の合格実績」
最終的に、私たちがSAPIXを選んだ決定打は、志望校の合格実績でした。
| 塾名 | 志望校合格者数(2024年度) |
|---|---|
| SAPIX | 273名 |
| 早稲田アカデミー | 116名 |
| 四谷大塚 | 85名 |
| 日能研 | 62名 |
(※志望校名は伏せていますが、御三家のいずれかです)
「この差は、大きすぎる…」
私も、そう認めざるを得ませんでした。
結局SAPIXを選んだ3つの決定的な理由
私たちがSAPIXを選んだ理由を、改めてまとめます。
理由①:志望校への合格実績が圧倒的
先ほどの表の通り、志望校の合格者数が桁違いでした。
「合格実績が全てではない」
そう言う人もいます。
でも、私たちは「御三家に行かせたい」という明確な目標がありました。
だったら、最も実績のある塾を選ぶのが合理的だと判断しました。
理由②:通いやすさ(家から徒歩10分)
SAPIXは、家から徒歩10分の場所にあります。
学校からも近く、息子一人でも通える距離です。
一方、早稲アカは電車で2駅。
小3の息子を、一人で電車に乗せるのは不安でした。
送迎するとなると、私の負担も大きくなります。
通いやすさの重要性:
- 週3回の通塾(小3時点)
- 学年が上がれば、週4-5回になる
- 通塾時間が長いと、子どもの体力が奪われる
- ワーママには、送迎の負担も大きい
「通いやすさ」は、想像以上に重要です。
理由③:夫の「SAPIXへの確信」
最後は、やはり夫の経験でした。
「SAPIXで学んだことが、今でも役立ってる」
夫のその言葉には、説得力がありました。
30年前にSAPIXで学び、御三家に合格し、東大に進学した夫。
その経験を、息子にも味わわせてあげたい。
夫のそんな想いが、私の心を動かしました。
通い始めて10ヶ月:後悔していること・良かったこと
SAPIXに通い始めて、10ヶ月が経ちました。
今だから言える、後悔していることと良かったことを正直に書きます。
後悔していること①:プリント整理が本当に大変
噂には聞いていましたが、プリント整理が本当に大変です。
プリント整理の現実:
- 毎回10枚以上のプリントを束ねた冊子を持ち帰る
- 科目ごと、単元ごとにファイリングが必要
- 「どのプリントをいつ復習するか」の管理も必要
- 平日の夜、疲れた状態で整理するのが辛い
「早稲アカにしておけば、もっと楽だったかも…」
そう思う日もあります。
後悔していること②:保護者会が平日昼間
これも想定外でした。
SAPIXの保護者会は、平日の昼間に開催されます。
フルタイムで働く私には、かなり厳しいです。
毎回、半休を取って参加していますが、上司の目が気になります…。
良かったこと①:少しずつだけど、確実に伸びている
でも、後悔以上に「良かった」と思うことがあります。
それは、息子が少しずつ成長していることです。
長男の変化(10ヶ月間):
- 最初は「難しい…」と泣き言を言っていた
- でも最近は「この問題、分かった!」と言う日が増えた
- 算数の問題を、自分で工夫して解くようになった
- 「なんで?」と考える癖がついた
- 偏差値:40.2 → 44.5に上昇(+4.3)
- クラスはまだAクラスだけど、クラス内順位は上がってきている
- 「次は偏差値45超えたい!」と自分で目標を立てるようになった
先日、長男がこう言いました。
「SAPIXの授業、面白いんだよ!」
「最初は全然分からなかったけど、だんだん分かるようになってきた」
「次のテストで偏差値45超えたら、Bクラスに上がれるかも!」
その言葉を聞いて、涙が出そうになりました。
偏差値は、まだ40台。
トップ層の子たちには遠く及びません。
でも、息子が「楽しい」と言ってくれること。
「次は○○したい」と目標を持てること。
それが何より嬉しい。
夫も、息子の成長を喜んでいます。
「偏差値4ポイント上がったじゃないか!すごいぞ!」
「焦らなくていい。少しずつでいいんだ」
「SAPIXで『考える力』がついてきてる。それが一番大事」
「俺も偏差値45から60まで上げるのに2年かかったからな」
夫の言葉に、私も納得しました。
良かったこと②:夫が積極的にサポートしてくれる
夫が、想像以上に協力的です。
自分がSAPIXに通っていた経験があるので、
「このプリントは重要」
「この単元は、こうやって復習すればいい」
と、的確にアドバイスしてくれます。
ワーママの私にとって、これは本当に助かっています。
良かったこと③:同じ目標を持つ仲間ができた
SAPIXには、同じように御三家を目指す家庭が多いです。
保護者会で知り合ったママ友とは、情報交換をするようになりました。
「一人じゃない」
そう思えることが、精神的な支えになっています。
次男はSAPIXじゃないかも?その理由
長男はSAPIXに通っていますが、次男(現在小1)は違う選択肢を考えています。
その理由は、兄弟でも性格が全く違うからです。
長男と次男の違い
| 項目 | 長男 | 次男 |
|---|---|---|
| 性格 | 真面目、コツコツ型 | 元気、自由奔放 |
| 勉強への姿勢 | 自主的に取り組む | 言われないとやらない |
| 得意科目 | 算数 | 国語(読書好き) |
| 向いている環境 | 自由度が高い | 面倒見が良い |
長男はSAPIXの「自由な雰囲気」が合っていますが、次男には「もっと管理してくれる塾」が合っているかもしれません。
次男は早稲アカか臨海セミナーを検討中
次男には、以下の選択肢を考えています。
次男の塾候補:
- 早稲田アカデミー:面倒見が良い。先生が熱心にサポートしてくれる
- 臨海セミナー:費用が抑えられる。予習シリーズを使用しているので教材の質は高い
「兄弟で同じ塾じゃなくてもいい」
そう考えるようになりました。
大事なのは、その子に合った環境を選ぶこと。
長男のSAPIX経験を踏まえて、次男にはベストな選択をしたいと思っています。
これから塾選びをする方へ:実体験から学んだこと
最後に、これから塾選びをする方へ、私たちの経験からお伝えしたいことをまとめます。
①必ず複数の塾を見学すること
ネットの情報だけで決めるのは危険です。
実際に教室に足を運んで、雰囲気を感じてください。
先生と話をして、自分の目で確かめてください。
私たちも、4つの塾を見学して初めて、違いが分かりました。
②入塾テストは必ず受けること
入塾テストは、子どもの実力を客観的に知る良い機会です。
また、塾との相性を見極める材料にもなります。
複数の塾でテストを受けることで、比較もできます。
③夫婦でしっかり話し合うこと
塾選びは、夫婦で意見が割れることも多いです。
でも、しっかり話し合うことで、納得できる選択ができます。
私たちも、何時間も話し合いました。
その結果、後悔のない選択ができたと思っています。
④「合格実績」と「通いやすさ」のバランスを考える
合格実績だけで選ぶと、通塾の負担が大きくなることもあります。
通いやすさだけで選ぶと、志望校に届かないこともあります。
両方のバランスを見て、総合的に判断することが大切です。
⑤子どもの性格を最優先に考える
「親がSAPIXに通っていたから」
「合格実績がNo.1だから」
そんな理由だけで選ぶのは危険です。
大事なのは、その子に合った環境を選ぶこと。
兄弟でも、性格が違えば、向いている塾も違います。
子どもの性格をよく見て、最適な塾を選んでください。
まとめ:塾選びに「正解」はない。でも「最善」はある
私たち御三家出身夫婦が、4つの塾を見学し、悩みに悩んで選んだのはSAPIXでした。
でも、それが「絶対に正しい」とは思っていません。
大事なのは、その時点で「最善」だと思える選択をすること。
そして、選んだ塾を信じて、子どもと一緒に頑張ること。
塾選びに悩んでいる方、同じように迷っている方。
この記事が、少しでも参考になれば嬉しいです。
一緒に頑張りましょう。
📌 この記事のポイント
- 御三家出身夫婦が4大塾を全て見学
- SAPIX・早稲アカ・四谷大塚・日能研のリアルな第一印象
- 息子は偏差値40.2、Aクラス(下から2番目)からスタート
- 「偏差値40台の子にSAPIXは厳しい?」という葛藤
- 夫婦の激論:SAPIX vs 早稲アカ
- 夫も最初は偏差値45、Bクラスからのスタートだった
- 最終的にSAPIXを選んだ3つの決定的な理由
- 通い始めて10ヶ月:偏差値40.2 → 44.5に上昇(+4.3)
- 後悔していることと息子の成長
- 「少しずつだけど確実に伸びている」実感
- 次男は違う塾を検討中
- 塾選びで大切な5つのポイント
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