目次
- 「月謝、こんなに高かった…?」請求書を見て固まった夜
- 30年前と今、何が変わった?
- それでも中学受験を選んだ理由
- ・小中一貫校の「見えない壁」
- ・「だったら中学受験の方がマシ」という結論
- ・周りの親御さんも同じ悩み
- ・私たちの決断
- ・理由①:自分たちが受けた教育の価値を実感しているから
- ・理由②:「高校受験すればいいや」が「やっぱり厳しい」に
- リアルなメリット・デメリットを語ります
- ・メリット:実際に感じていること
- ・デメリット:正直に告白します
- 「それでも公立でいいのでは?」という疑問
- 我が家の結論:「今はこの道を進む」
- お金だけじゃない:親として悩むこと
- これから中学受験を考えている方へ
- まとめ:中学受験は「投資」じゃなく「選択」
「月謝、こんなに高かった…?」請求書を見て固まった夜
SAPIXの請求書を開いた瞬間、私は思わず夫を呼びました。
「ねぇ、これ本当?」
月謝、季節講習、テスト代…合計額を見て、二人で顔を見合わせました。
息子たちは小中一貫校に通っています。
そのまま中学に進学できる環境なのに、なぜ中学受験?
その疑問を持つ方もいるかもしれません。
でも、この選択には深い理由があるんです。
私も夫も、30年前に中学受験を経験した御三家出身です。
夫はSAPIXに通っていました。当時はまだ3校しかなかった時代です。
私は別の塾でしたが、正直こんなに費用がかかった記憶がありません。
「俺の時のSAPIX、こんなに高くなかったよな…」
夫がポツリとつぶやきました。
塾代も今ほど高くなかったし、何より親の負担感が全然違う気がします。
30年前と今、何が変わった?
私たちが中学受験をした1990年代。
中学受験は「超難関校を目指す子」がするものでした。
でも今は違います。
甥や姪も中学受験をして私立中学に進学していますが、いわゆる名門校ではありません。
それぞれの学校の特色に魅力を感じて選んだと聞いています。
時代が変わったんだと実感する瞬間:
- 塾の費用が3倍以上に
- 親のサポートがより必要に
- 情報量が圧倒的に多い
- 選択肢が増えた分、悩みも増えた
夫が通っていた頃のSAPIXは、まだ3校しかない時代。
私は別の塾でしたが、どちらも今ほど親の関わりは求められていませんでした。
でも今は、塾選びから始まって、家庭学習の管理、メンタルケア…
親の関わり方が全く違うんです。
それでも中学受験を選んだ理由
実は、息子たちは今、小中一貫校に通っています。
そのまま無試験で中学に進学できる環境です。
「じゃあなんで中学受験?」
そう思われるかもしれません。
でも、ここに大きな落とし穴があったんです。
小中一貫校の「見えない壁」
入学当初は安心していました。
「中学受験しなくていいし、のびのび育てられる!」
高校がないことは知っていました。
でも、正直こう思っていたんです。
「高校受験?まぁ、その時になったらすればいいか」
軽く考えていました。
でも、実際に小3になって、周りの保護者の話を聞くようになって…
その考えが甘かったことに気づいたんです。
小中一貫校の現実:
- 中学までは無試験で進学できる
- でも高校への内部進学はない
- 中3で必ず高校受験が待っている
- 受験勉強は結局避けられない
「高校受験、思ったより大変そう…」
懇親会で先輩保護者の話を聞いて、初めて現実を知りました。
「だったら中学受験の方がマシ」という結論
小3の懇親会で、先輩保護者(中2のお子さんを持つ方)がこう言いました。
「正直、中学受験させておけば良かったって後悔してる」
その言葉が、私たち夫婦の考えを変えました。
先輩保護者が語った高校受験の現実:
- 中1から内申を気にして過ごさなければならない
- 定期テストの点数が全て
- 反抗期で親の言うことを全く聞かない
- 部活を頑張りたいのに、受験勉強との両立が辛い
- 「受験勉強しなさい」が通じない年齢
その話を聞いて、夫と目を合わせました。
「どうせ受験するなら、中学受験の方が良くない?」
中学受験と高校受験の違い:
中学受験の場合:
- 小6で一度頑張れば、高校受験がない
- 中高一貫で6年間じっくり学べる
- 大学受験に集中できる
- 親のサポートをまだ素直に受け入れてくれる年齢
高校受験の場合:
- 思春期真っ只中の中3で受験
- 内申点を中1から気にしなければならない
- 部活と受験の両立が大変
- 反抗期で親の言うことを聞かない
中3の受験は、正直避けたかったんです。
思春期で親の言うことを聞かなくなる時期に、受験のサポート…
想像しただけで疲れました。
周りの親御さんも同じ悩み
懇親会で話を聞くと、多くの保護者が中学受験を検討していることがわかりました。
よく聞く声:
- 「どうせ高校受験するなら、中学受験の方がいい」
- 「中高一貫の私立なら6年間安心」
- 「思春期に受験させたくない」
- 「中1から内申を気にするのが嫌」
小3の保護者の約半数が、SAPIXや早稲アカに通わせていました。
「無試験で中学に行けるのに、なんで塾?」
最初は不思議でしたが、今ならその気持ちがよくわかります。
結局、受験は避けられない。
だったら、より良い環境で6年間過ごせる中高一貫校を目指す方が賢明なのでは?
そう考える保護者が多かったんです。
私たちの決断
御三家出身だからこそ、中学受験の厳しさも知っています。
小3・小1の息子たちを見ていると、「本当にこの道でいいのか?」と何度も自問自答しました。
でも、私たちが中学受験を選んだのには理由があります。
理由①:自分たちが受けた教育の価値を実感しているから
私も夫も、中高6年間で得たものは大きかったと感じています。
私の場合:
- 絶対音感を活かした音楽教育
- 理系に進む選択肢が自然にあった
- 同じ目標を持つ友人との出会い
夫の場合:
- 自由な校風で自主性が育った
- 大学受験を見据えたカリキュラム
- 生涯の友人関係
「この環境を息子たちにも」とは思いませんが、選択肢を広げてあげたいという気持ちは強いです。
理由②:「高校受験すればいいや」が「やっぱり厳しい」に
最初、小中一貫校を選んだのは「安心」のためでした。
中学受験のストレスから子どもを守りたい。
のびのび育ててあげたい。
高校受験?その時になったらすればいいじゃない。
そう思っていました。
でも、実際に調べれば調べるほど、高校受験の大変さが見えてきたんです。
高校受験の現実(調べて分かったこと):
- 中3で必ず受験がある
- 内申点を中1から気にしなければならない
- 思春期で親の言うことを聞かない時期に受験
- 部活と受験の両立が大変
- 定期テストで一度でも失敗すると内申に響く
「それって、想像以上に大変じゃない…?」
夫が私に聞きました。
確かにそうなんです。
中学受験なら:
- 小6の1年間、集中して頑張る
- 合格すれば高校受験がない
- 親のサポートもまだ受け入れてくれる年齢
- 失敗しても公立中学という選択肢がある
高校受験なら:
- 中1から内申を気にして3年間過ごす
- 反抗期真っ只中で親のサポートを拒否
- 「受験勉強しなさい」が通じない年齢
- 失敗すると選択肢が狭まる
どちらがストレスが少ないか、考えた結果が中学受験でした。
リアルなメリット・デメリットを語ります
メリット:実際に感じていること
①同じ価値観の家庭が多い
これは予想以上に大きいです。
SAPIXの保護者会で話をすると、教育熱心な方が多く、情報交換もしやすい。
「勉強させすぎ」と言われる心配もありません。
②カリキュラムの質が高い
長男のSAPIXのテキストを見ると、私たちの時代よりもさらに洗練されていると感じます。
基礎から応用まで、体系的に学べる仕組みができています。
③先を見据えた教育
中高一貫校なら、高校受験のストレスがない。
大学受験に向けて、じっくり力をつけられます。
デメリット:正直に告白します
①費用が想像以上
SAPIX小3の年間費用(実績):
- 月謝:約50万円
- 季節講習:約15万円
- テスト・教材:約8万円
- 合計:約73万円/年
これが小4、小5、小6と続くと…
3年間で約250-350万円。
さらに私立中学の学費が年間100-150万円。
6年間で1000万円超えは覚悟が必要です。
②時間の負担が重い
小3で週3回、1回2-3時間。
送迎、宿題のチェック、テストの振り返り…
ワーママの私には本当にきついです。
土曜日は丸一日塾。
家族の時間がどんどん減っていきます。
③子どもの負担も大きい
長男は最近、こう言いました。
「もっと遊びたい…」
友達が公園で遊んでいる時間、塾に行く息子。
その後ろ姿を見ると、胸が痛みます。
④兄弟での差が出る
次男(小1)もSAPIXに入れましたが、長男との差が顕著。
「お兄ちゃんばっかり…」という次男の言葉に、ハッとさせられます。
⑤小中一貫校の友達との温度差
これは予想外の悩みでした。
息子たちの小中一貫校では、約半数が中学受験を検討。
でも残り半数は、そのまま内部進学する予定です。
温度差を感じる瞬間:
- 「塾?行かなくていいじゃん」と言われる
- 週末遊べない理由を説明するのが辛い
- 学校の宿題を「適当でいいや」と思ってしまう
- クラスで「受験組」と「非受験組」に分かれる空気
長男が「学校の友達と遊びたい…」と泣いた時、
この選択が正しかったのか、本当に悩みました。
「それでも公立でいいのでは?」という疑問
よく言われます。
「地方では公立が当たり前で、結局同じ大学に行く」
「首都圏だけ特殊なんじゃない?」
確かにそうです。
私の実家は地方で、従兄弟たちは公立から有名大学に進学しました。
最終的な着地点は同じかもしれません。
でも、私たちが考えるのは「プロセス」です。
中学受験のために努力した経験は、決して無駄にはなりません。
一方で、その時間をスポーツや芸術に注いだ子が、別の才能を開花させることもあります。
どちらが正解か、今はまだわかりません。
我が家の結論:「今はこの道を進む」
夫婦で何度も話し合いました。
結論は、「今はこの道を進む」です。
「絶対に私立中学!」ではありません。
息子たちの様子を見ながら、柔軟に軌道修正する覚悟はあります。
大切にしていること:
- 息子たちの意思を尊重する
- 勉強以外の時間も大切にする
- 親が先走りすぎない
- 「中学受験が全て」にしない
長男が「塾、楽しい!」と言う日もあれば、「疲れた…」と泣く日もあります。
その両方を受け止めながら、一緒に歩んでいくしかないと思っています。
お金だけじゃない:親として悩むこと
経済的な負担は確かに大きい。
でも、それ以上に悩むのは「これで本当に良かったのか?」という葛藤です。
悩む瞬間:
- 友達と遊べない息子を見た時
- 次男が寂しそうにしている時
- 週末が全部塾で潰れる時
- 夫婦の時間が取れない時
御三家出身だからこそ、中学受験の価値も厳しさも知っています。
だからこそ、簡単に「やって良かった」とは言えません。
これから中学受験を考えている方へ
もし、今中学受験を検討されているなら、こう伝えたいです。
メリットもデメリットも、想像以上です。
費用、時間、精神的負担…すべてが予想を超えてきます。
でも、子どもの成長を間近で見られる喜びも大きい。
特に小中一貫校に通っている方へ:
「無試験で中学に行けるのに、なぜ?」
その疑問、よくわかります。
私たちも最初はそう思っていました。
「高校受験?その時になったらすればいいじゃん」って。
でも、実際に高校受験について調べれば調べるほど、その大変さが見えてきます。
先輩保護者の話を聞いてみてください。
周りの保護者とよく話し合ってみてください。
思っている以上に、同じ悩みを抱えている方がいるはずです。
大切なのは:
- 家族でよく話し合うこと
- 子どもの意思を尊重すること
- 柔軟に方向転換する覚悟を持つこと
- 「中学受験が全て」にしないこと
- 小中一貫校の先生とも相談すること
私たちも、まだ道半ばです。
正解がわからないまま、一歩一歩進んでいます。
同じように悩んでいる方、一緒に頑張りましょう。
まとめ:中学受験は「投資」じゃなく「選択」
中学受験を「教育投資」と呼ぶ人もいます。
でも私は、それは少し違うと思っています。
投資なら、リターンが保証されているべきです。
でも中学受験は、そうじゃない。
うまくいくかもしれないし、うまくいかないかもしれない。
それでも、子どもにとって最善の選択をしたいという親心で、この道を選びました。
御三家出身だから分かること、御三家出身だからこそ悩むこと。
それを正直に書いてみました。
少しでも、同じ道を歩む方の参考になれば嬉しいです。
📌 この記事のポイント
- 小中一貫校に通いながら中学受験を決断
- 高校への進学がなく結局高校受験をする現実
- 中3の受験より小6の受験を選んだ理由
- 御三家出身夫婦が実感する30年前との違い
- SAPIX小3の年間費用は約73万円
- 6年間で1000万円超えは覚悟が必要
- メリット:質の高い教育、同じ価値観の家庭
- デメリット:費用、時間、子どもと親の負担、友達との温度差
- 正解はない。大切なのは柔軟な姿勢
関連記事

