【SAPIX保護者が語る】中学受験のリアル|御三家出身夫婦が感じるメリット・デメリット

中学受験のメリットとデメリットを天秤で表現したイラスト 中学受験

目次

  1. 「月謝、こんなに高かった…?」請求書を見て固まった夜
  2. 30年前と今、何が変わった?
  3. それでも中学受験を選んだ理由
    • ・小中一貫校の「見えない壁」
    • ・「だったら中学受験の方がマシ」という結論
    • ・周りの親御さんも同じ悩み
    • ・私たちの決断
    • ・理由①:自分たちが受けた教育の価値を実感しているから
    • ・理由②:「高校受験すればいいや」が「やっぱり厳しい」に
  4. リアルなメリット・デメリットを語ります
    • ・メリット:実際に感じていること
    • ・デメリット:正直に告白します
  5. 「それでも公立でいいのでは?」という疑問
  6. 我が家の結論:「今はこの道を進む」
  7. お金だけじゃない:親として悩むこと
  8. これから中学受験を考えている方へ
  9. まとめ:中学受験は「投資」じゃなく「選択」

「月謝、こんなに高かった…?」請求書を見て固まった夜

SAPIXの請求書を開いた瞬間、私は思わず夫を呼びました。

「ねぇ、これ本当?」

月謝、季節講習、テスト代…合計額を見て、二人で顔を見合わせました。

息子たちは小中一貫校に通っています。

そのまま中学に進学できる環境なのに、なぜ中学受験?

その疑問を持つ方もいるかもしれません。

でも、この選択には深い理由があるんです。

私も夫も、30年前に中学受験を経験した御三家出身です。

夫はSAPIXに通っていました。当時はまだ3校しかなかった時代です。

私は別の塾でしたが、正直こんなに費用がかかった記憶がありません。

「俺の時のSAPIX、こんなに高くなかったよな…」

夫がポツリとつぶやきました。

塾代も今ほど高くなかったし、何より親の負担感が全然違う気がします。

30年前と今、何が変わった?

私たちが中学受験をした1990年代。

中学受験は「超難関校を目指す子」がするものでした。

でも今は違います。

甥や姪も中学受験をして私立中学に進学していますが、いわゆる名門校ではありません。

それぞれの学校の特色に魅力を感じて選んだと聞いています。

時代が変わったんだと実感する瞬間:

  • 塾の費用が3倍以上に
  • 親のサポートがより必要に
  • 情報量が圧倒的に多い
  • 選択肢が増えた分、悩みも増えた

夫が通っていた頃のSAPIXは、まだ3校しかない時代。

私は別の塾でしたが、どちらも今ほど親の関わりは求められていませんでした。

でも今は、塾選びから始まって、家庭学習の管理、メンタルケア…

親の関わり方が全く違うんです。

それでも中学受験を選んだ理由

実は、息子たちは今、小中一貫校に通っています。

そのまま無試験で中学に進学できる環境です。

「じゃあなんで中学受験?」

そう思われるかもしれません。

でも、ここに大きな落とし穴があったんです。

小中一貫校の「見えない壁」

入学当初は安心していました。

「中学受験しなくていいし、のびのび育てられる!」

高校がないことは知っていました。

でも、正直こう思っていたんです。

「高校受験?まぁ、その時になったらすればいいか」

軽く考えていました。

でも、実際に小3になって、周りの保護者の話を聞くようになって…

その考えが甘かったことに気づいたんです。

小中一貫校の現実:

  • 中学までは無試験で進学できる
  • でも高校への内部進学はない
  • 中3で必ず高校受験が待っている
  • 受験勉強は結局避けられない

「高校受験、思ったより大変そう…」

懇親会で先輩保護者の話を聞いて、初めて現実を知りました。

「だったら中学受験の方がマシ」という結論

小3の懇親会で、先輩保護者(中2のお子さんを持つ方)がこう言いました。

「正直、中学受験させておけば良かったって後悔してる」

その言葉が、私たち夫婦の考えを変えました。

先輩保護者が語った高校受験の現実:

  • 中1から内申を気にして過ごさなければならない
  • 定期テストの点数が全て
  • 反抗期で親の言うことを全く聞かない
  • 部活を頑張りたいのに、受験勉強との両立が辛い
  • 「受験勉強しなさい」が通じない年齢

その話を聞いて、夫と目を合わせました。

「どうせ受験するなら、中学受験の方が良くない?」

中学受験と高校受験の違い:

中学受験の場合:

  • 小6で一度頑張れば、高校受験がない
  • 中高一貫で6年間じっくり学べる
  • 大学受験に集中できる
  • 親のサポートをまだ素直に受け入れてくれる年齢

高校受験の場合:

  • 思春期真っ只中の中3で受験
  • 内申点を中1から気にしなければならない
  • 部活と受験の両立が大変
  • 反抗期で親の言うことを聞かない

中3の受験は、正直避けたかったんです。

思春期で親の言うことを聞かなくなる時期に、受験のサポート…

想像しただけで疲れました。

周りの親御さんも同じ悩み

懇親会で話を聞くと、多くの保護者が中学受験を検討していることがわかりました。

よく聞く声:

  • 「どうせ高校受験するなら、中学受験の方がいい」
  • 「中高一貫の私立なら6年間安心」
  • 「思春期に受験させたくない」
  • 「中1から内申を気にするのが嫌」

小3の保護者の約半数が、SAPIXや早稲アカに通わせていました。

「無試験で中学に行けるのに、なんで塾?」

最初は不思議でしたが、今ならその気持ちがよくわかります。

結局、受験は避けられない。

だったら、より良い環境で6年間過ごせる中高一貫校を目指す方が賢明なのでは?

そう考える保護者が多かったんです。

私たちの決断

御三家出身だからこそ、中学受験の厳しさも知っています。

小3・小1の息子たちを見ていると、「本当にこの道でいいのか?」と何度も自問自答しました。

でも、私たちが中学受験を選んだのには理由があります。

理由①:自分たちが受けた教育の価値を実感しているから

私も夫も、中高6年間で得たものは大きかったと感じています。

私の場合:

  • 絶対音感を活かした音楽教育
  • 理系に進む選択肢が自然にあった
  • 同じ目標を持つ友人との出会い

夫の場合:

  • 自由な校風で自主性が育った
  • 大学受験を見据えたカリキュラム
  • 生涯の友人関係

「この環境を息子たちにも」とは思いませんが、選択肢を広げてあげたいという気持ちは強いです。

理由②:「高校受験すればいいや」が「やっぱり厳しい」に

最初、小中一貫校を選んだのは「安心」のためでした。

中学受験のストレスから子どもを守りたい。

のびのび育ててあげたい。

高校受験?その時になったらすればいいじゃない。

そう思っていました。

でも、実際に調べれば調べるほど、高校受験の大変さが見えてきたんです。

高校受験の現実(調べて分かったこと):

  • 中3で必ず受験がある
  • 内申点を中1から気にしなければならない
  • 思春期で親の言うことを聞かない時期に受験
  • 部活と受験の両立が大変
  • 定期テストで一度でも失敗すると内申に響く

「それって、想像以上に大変じゃない…?」

夫が私に聞きました。

確かにそうなんです。

中学受験なら:

  • 小6の1年間、集中して頑張る
  • 合格すれば高校受験がない
  • 親のサポートもまだ受け入れてくれる年齢
  • 失敗しても公立中学という選択肢がある

高校受験なら:

  • 中1から内申を気にして3年間過ごす
  • 反抗期真っ只中で親のサポートを拒否
  • 「受験勉強しなさい」が通じない年齢
  • 失敗すると選択肢が狭まる

どちらがストレスが少ないか、考えた結果が中学受験でした。

リアルなメリット・デメリットを語ります

メリット:実際に感じていること

①同じ価値観の家庭が多い

これは予想以上に大きいです。

SAPIXの保護者会で話をすると、教育熱心な方が多く、情報交換もしやすい。

「勉強させすぎ」と言われる心配もありません。

②カリキュラムの質が高い

長男のSAPIXのテキストを見ると、私たちの時代よりもさらに洗練されていると感じます。

基礎から応用まで、体系的に学べる仕組みができています。

③先を見据えた教育

中高一貫校なら、高校受験のストレスがない。

大学受験に向けて、じっくり力をつけられます。

デメリット:正直に告白します

①費用が想像以上

SAPIX小3の年間費用(実績):

  • 月謝:約50万円
  • 季節講習:約15万円
  • テスト・教材:約8万円
  • 合計:約73万円/年

これが小4、小5、小6と続くと…

3年間で約250-350万円

さらに私立中学の学費が年間100-150万円。

6年間で1000万円超えは覚悟が必要です。

②時間の負担が重い

小3で週3回、1回2-3時間。

送迎、宿題のチェック、テストの振り返り…

ワーママの私には本当にきついです。

土曜日は丸一日塾。

家族の時間がどんどん減っていきます。

③子どもの負担も大きい

長男は最近、こう言いました。

「もっと遊びたい…」

友達が公園で遊んでいる時間、塾に行く息子。

その後ろ姿を見ると、胸が痛みます。

④兄弟での差が出る

次男(小1)もSAPIXに入れましたが、長男との差が顕著。

「お兄ちゃんばっかり…」という次男の言葉に、ハッとさせられます。

⑤小中一貫校の友達との温度差

これは予想外の悩みでした。

息子たちの小中一貫校では、約半数が中学受験を検討。

でも残り半数は、そのまま内部進学する予定です。

温度差を感じる瞬間:

  • 「塾?行かなくていいじゃん」と言われる
  • 週末遊べない理由を説明するのが辛い
  • 学校の宿題を「適当でいいや」と思ってしまう
  • クラスで「受験組」と「非受験組」に分かれる空気

長男が「学校の友達と遊びたい…」と泣いた時、

この選択が正しかったのか、本当に悩みました。

「それでも公立でいいのでは?」という疑問

よく言われます。

「地方では公立が当たり前で、結局同じ大学に行く」

「首都圏だけ特殊なんじゃない?」

確かにそうです。

私の実家は地方で、従兄弟たちは公立から有名大学に進学しました。

最終的な着地点は同じかもしれません。

でも、私たちが考えるのは「プロセス」です。

中学受験のために努力した経験は、決して無駄にはなりません。

一方で、その時間をスポーツや芸術に注いだ子が、別の才能を開花させることもあります。

どちらが正解か、今はまだわかりません。

我が家の結論:「今はこの道を進む」

夫婦で何度も話し合いました。

結論は、「今はこの道を進む」です。

「絶対に私立中学!」ではありません。

息子たちの様子を見ながら、柔軟に軌道修正する覚悟はあります。

大切にしていること:

  • 息子たちの意思を尊重する
  • 勉強以外の時間も大切にする
  • 親が先走りすぎない
  • 「中学受験が全て」にしない

長男が「塾、楽しい!」と言う日もあれば、「疲れた…」と泣く日もあります。

その両方を受け止めながら、一緒に歩んでいくしかないと思っています。

お金だけじゃない:親として悩むこと

経済的な負担は確かに大きい。

でも、それ以上に悩むのは「これで本当に良かったのか?」という葛藤です。

悩む瞬間:

  • 友達と遊べない息子を見た時
  • 次男が寂しそうにしている時
  • 週末が全部塾で潰れる時
  • 夫婦の時間が取れない時

御三家出身だからこそ、中学受験の価値も厳しさも知っています。

だからこそ、簡単に「やって良かった」とは言えません。

これから中学受験を考えている方へ

もし、今中学受験を検討されているなら、こう伝えたいです。

メリットもデメリットも、想像以上です。

費用、時間、精神的負担…すべてが予想を超えてきます。

でも、子どもの成長を間近で見られる喜びも大きい。

特に小中一貫校に通っている方へ:

「無試験で中学に行けるのに、なぜ?」

その疑問、よくわかります。

私たちも最初はそう思っていました。

「高校受験?その時になったらすればいいじゃん」って。

でも、実際に高校受験について調べれば調べるほど、その大変さが見えてきます。

先輩保護者の話を聞いてみてください。

周りの保護者とよく話し合ってみてください。

思っている以上に、同じ悩みを抱えている方がいるはずです。

大切なのは:

  • 家族でよく話し合うこと
  • 子どもの意思を尊重すること
  • 柔軟に方向転換する覚悟を持つこと
  • 「中学受験が全て」にしないこと
  • 小中一貫校の先生とも相談すること

私たちも、まだ道半ばです。

正解がわからないまま、一歩一歩進んでいます。

同じように悩んでいる方、一緒に頑張りましょう。


まとめ:中学受験は「投資」じゃなく「選択」

中学受験を「教育投資」と呼ぶ人もいます。

でも私は、それは少し違うと思っています。

投資なら、リターンが保証されているべきです。

でも中学受験は、そうじゃない。

うまくいくかもしれないし、うまくいかないかもしれない。

それでも、子どもにとって最善の選択をしたいという親心で、この道を選びました。

御三家出身だから分かること、御三家出身だからこそ悩むこと。

それを正直に書いてみました。

少しでも、同じ道を歩む方の参考になれば嬉しいです。


📌 この記事のポイント

  • 小中一貫校に通いながら中学受験を決断
  • 高校への進学がなく結局高校受験をする現実
  • 中3の受験より小6の受験を選んだ理由
  • 御三家出身夫婦が実感する30年前との違い
  • SAPIX小3の年間費用は約73万円
  • 6年間で1000万円超えは覚悟が必要
  • メリット:質の高い教育、同じ価値観の家庭
  • デメリット:費用、時間、子どもと親の負担、友達との温度差
  • 正解はない。大切なのは柔軟な姿勢

関連記事

タイトルとURLをコピーしました