【SAPIX 小3・1月】「正方形に並んでいる人」が分からない!方陣算の壁と乗り越え方

SAPIX小3算数・正方形の並び方で5×4=20と計算して考え込む子どものイラスト付き解説図・角の人を2回数えている間違いを図解 中学受験

1月に組み分けテストも終わったらすぐに復習テスト
三年生も忙しくなってきました

SAPIXの算数の範囲を確認していたところ
「正方形に人が並んでいる問題」が出てきました。

息子(小3)がこれで大苦戦。
私も最初、「え?何が難しいの?」と思ったんですが、よく見ると大人でもハマる罠がありました!

今日は、この「正方形の並び方」問題について、なぜ小3のこの時期に出るのか、中学受験ではどう使われるのか、そして数学的に何を学んでいるのかをママ目線で整理してみます。

まず、どんな問題?

こんな感じです:

問題例:

正方形の形に人が並んでいます。一辺に5人並んでいます。全部で何人並んでいますか?

パッと見ると簡単そうですよね。でも、息子の答えは…

「5 × 4 = 20人!」

これ、実は不正解なんです。

なぜ「5×4=20」がダメなのか

図を描いてみると分かります:

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角の人(👤)は、2つの辺に属しています。

  • 上の辺:5人
  • 右の辺:5人
  • 下の辺:5人
  • 左の辺:5人

単純に 5 × 4 = 20 と計算すると、角の4人を2回数えてしまうんです。

正しくは: 5 × 4 – 4 = 16人

または

(5 – 1) × 4 = 16人

なぜ小3の1月(新小4直前)に出題されるのか

SAPIXでは「方陣算」という名称は使いませんが、この時期にこの問題が出る理由があります。

1. かけ算の理解度チェック

小3の前半でかけ算を習います。でも、「5×4」と暗記するだけでは不十分。

この問題は:

  • かけ算が「本当の意味」で理解できているか
  • 式を立てる前に「何を数えるべきか」考えられるか

をチェックしています。

2. 図形センスの土台

中学受験の算数では、図形を見て情報を整理する力が必須です。

この問題で学ぶのは:

  • 重複を見抜く目
  • 図を描いて考える習慣
  • 見えないものを可視化する力

3. 論理的思考の訓練

「なんとなく」ではなく、なぜその式になるのか説明できることが大切。

息子は最初、「だって5人が4つあるから20でしょ?」と言いました。でも、図を見せると「あ!角の人が…」と気づきました。

中学受験ではどう出題されるか

この「正方形の並び方」問題、実は中学受験の頻出パターンです。

応用例1:中空の正方形

正方形に人が並んでいます。外側の一辺に10人、内側の一辺に6人並んでいます。全部で何人ですか?

外側と内側の差を求める問題。

解き方:

  • 外側:10 × 4 – 4 = 36人
  • 内側:6 × 4 – 4 = 20人
  • 答え:36 – 20 = 16人

応用例2:逆算

正方形に全部で32人並んでいます。一辺には何人並んでいますか?

これは逆向きの思考が必要。

解き方:

  • 32 + 4 = 36
  • 36 ÷ 4 = 9人

応用例3:長方形への応用

長方形に人が並んでいます。長い辺に8人、短い辺に5人並んでいます…

正方形で学んだ「角の重複」の考え方を、長方形に応用します。

数学的に何を学んでいるのか?

実は、この問題は高校数学の「集合」とベン図につながっています。

ベン図で考えると分かりやすい!

正方形の各辺を集合として考えてみましょう:

A = 上の辺にいる人たち
B = 右の辺にいる人たち
C = 下の辺にいる人たち
D = 左の辺にいる人たち

全体の人数は? → A + B + C + D をしたいところですが…

問題:角の人が重複している!

  • 右上の角:AとBの両方に入っている(A∩B)
  • 右下の角:BとCの両方に入っている(B∩C)
  • 左下の角:CとDの両方に入っている(C∩D)
  • 左上の角:DとAの両方に入っている(D∩A)

だから:

全体 = A + B + C + D - 重複分
     = A + B + C + D - 4(角の4人)

包除原理(Inclusion-Exclusion Principle)

これが高校数学で習う「和集合の公式」です:

|A∪B| = |A| + |B| – |A∩B|

(読み方:Aの個数 + Bの個数 – 共通部分の個数)

例:一辺5人の場合

  • 上の辺(A):5人
  • 右の辺(B):5人
  • 下の辺(C):5人
  • 左の辺(D):5人
  • 角(共通部分):4人

→ 5 + 5 + 5 + 5 – 4 = 16人

つまり、小3で「ベン図の基礎」を学んでいる!

  • 重複を見抜く力 → データ分析の基礎
  • 集合の考え方 → プログラミングの基礎
  • 場合の数 → 確率・統計の基礎

「正方形に人が並んでいる」という身近な問題から、子どもたちは知らず知らずのうちに、データサイエンスの基礎まで学んでいるんです。

中学・高校でどう使う?

中1数学: 集合(ベン図)

  • 「サッカー部とバスケ部、両方に入っている人は?」
  • まさに方陣算と同じ考え方!

高校数学: 確率・場合の数

  • 「AまたはBが起こる確率」
  • 包除原理を使って計算

大学・社会: データ分析

  • 「商品AとBを両方買った顧客は?」
  • SQLクエリでもこの考え方を使います

小3で学ぶこの問題、実は算数→数学→データサイエンスへと続く重要な第一歩なんです。

ママ目線:どうサポートする?

息子がこの問題でつまずいたとき、私がやったことです。

1. 実際に並んでみた

リビングにマスキングテープで正方形を作り、家族4人で角に立ってみました。

「お母さんは上の辺と左の辺、両方にいるよね?」

これで一発で理解しました。

2. 絵を描かせる

式を書く前に、必ず図を描かせます。

  • 〇で人を表す
  • 角の人を赤で囲む

視覚化することで、「なぜ-4が必要か」が腹落ちします。

3. 3つの解法を見せる

一辺5人の場合、答えは16人。計算方法は3つあります:

方法1:各辺から片方の角を除く

(一辺 - 1) × 4
(5 - 1) × 4 = 4 × 4 = 16人

考え方:各辺5人のうち、片方の角だけ除いた4人を4辺分

方法2:全部数えて重複を引く

一辺 × 4 - 4
5 × 4 - 4 = 20 - 4 = 16人

考え方:全部数えたら20人、でも角4人を2回数えてるから引く

方法3:各辺から両端の角を除いて、角を最後に足す

(一辺 - 2) × 4 + 4
(5 - 2) × 4 + 4 = 3 × 4 + 4 = 12 + 4 = 16人

考え方:各辺から両端の角を除いた3人を4辺分、最後に角4人を足す

どれを使ってもOK。息子は「方法2(全部数えて引く)」が分かりやすいと言っています。

4. よくある間違いを先に見せる

「5×4=20って答える子が多いんだって。なんでダメだと思う?」

先に間違いパターンを見せることで、同じ間違いをしにくくなります。

練習のコツ

スモールステップで

  1. まず一辺3〜5人で練習
    • 図が描きやすい
    • 暗算できる
  2. 次に一辺10人くらいで
    • 少し複雑になる
    • でも考え方は同じ
  3. 中空の正方形に挑戦
    • 外側と内側の差
    • 応用力がつく
  4. 最後に逆算
    • 「全部で○人、一辺は?」
    • 本当に理解しているか確認

反復練習より理解優先

SAPIXの保護者会でも言われましたが、
この手の問題は反復練習より、1問をじっくり理解する方が効果的です。

「なんで-4するの?」が言えるようになったら、もう大丈夫…なはず!

まとめ:小3の1月は算数の分岐点

この「正方形の並び方」問題、実は小3算数の大きな分岐点だと感じています。

この問題ができる子は:

  • かけ算を暗記ではなく理解している
  • 図を描いて考える習慣がある
  • 論理的に説明できる

つまずく子は:

  • 公式暗記に頼っている
  • 図を描く習慣がない
  • 「なぜ」を考えていない

新小4(2月)からは、いよいよ本格的な受験算数が始まります。

この1月の「正方形の並び方」で、図形を見て考える力をしっかり身につけることが、4年生以降の算数を左右します。


追記:便利な練習ツール

息子のために、インタラクティブな練習ツールを作りました。

  • 人数を変えられる
  • 角の人がハイライト
  • 3つの解法を比較
  • クイズモード付き

ブログ読者の方にもシェアしますので、よかったら使ってみてください!

正方形の並び方 – インタラクティブ学習ツール


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

同じように「正方形の並び方」で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

質問やコメントがあれば、お気軽にどうぞ!


タグ

#SAPIX #小3算数 #中学受験 #方陣算 #図形問題 #算数つまずきポイント #新小4準備

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