「これは…ほとんど空欄ではありませんか」
テスト終了後、次男が持ってきた答案用紙を見た瞬間、私は心臓が止まりそうになりました。
図形問題はすべて空欄。国語も、問題文をそのまま写しただけの不可解な解答だらけ。
結果は総合偏差値30台。
「これは難しいかもしれない…」そう覚悟しました。
ところが、結果通知を開けてみると──「合格」の文字が。
この記事では、未就学児の次男がSAPIX入室テストに挑んだ体験記と、そこから学んだ「本当に必要な力」についてお伝えします。
目次
- なぜ未就学児でSAPIXを受けさせたのか
- テスト当日の様子:不安な気持ち
- 国語のテスト内容と次男の状況
- 算数のテスト内容:図形問題の結果
- 結果発表:偏差値30台でも合格した理由
- 失敗から学んだ「本当に必要な力」
- これから受験される方へのアドバイス
- まとめ
なぜ未就学児でSAPIXを受けさせたのか
長男の経験から
長男は小2の夏期講習前にSAPIX入室テストを受け、無事合格いたしました。
その経験から、**「早めに環境に慣れさせておきたい」**という思いがありました。
しかし、次男は長男とは全く異なるタイプです。
- 長男:几帳面、真面目、ただし算数は苦手
- 次男:のんびり屋、マイペース、言語化が苦手
「正直なところ、合格は難しいかもしれません。でも、雰囲気だけでも体験させてみよう」
そのような気持ちでの受験でした。
「もうすぐ1ねんせい」への参加が目的
SAPIXには「もうすぐ1ねんせい」という新1年生向けの入学準備講座があります。
この講座に参加するためには、入室テストに合格する必要があります。
「もし今回が難しければ、1年生になってから再挑戦すればよいでしょう」
そう考えていました。
テスト当日の様子:不安な気持ち
試験会場での次男
試験会場に到着すると、既に多くの親子が待っておられました。
皆さん、きちんとした服装です。一方、次男は普段着のトレーナー姿。
「少し場違いかもしれません…」
そう感じながらも、次男を試験室に送り出しました。
待ち時間の不安
保護者は別室で待機です。30分ほどの試験時間が、とても長く感じられました。
隣の保護者の方々が話しておられるのが聞こえてきます。
「うちは年中から公文に通わせておりまして…」
「ピグマリオンで図形対策をしてまいりました」
我が家は何も準備をしておりませんでした。
次男は保育園から帰宅後、ほとんどYouTubeを見て過ごしています。
不安が募ります。
国語のテスト内容と次男の状況
テスト内容
基本事項:
- 自分の名前を書く(ひらがなで)
- 受験番号を記入する
問題内容:
- ひらがなの読み書き(カタカナは出題されず)
- 絵を見て正しいひらがなに直す
例:「さちわ」→(ちくわの絵)→「ちくわ」 - 短い文章と絵を見て、答えを書く
- やや長めの文章を読んで答える(答えは単語のみ、文章は不要)
次男の解答
試験後、答案用紙を見せていただき、驚きました。
問題:「さちわ」を正しく直しなさい(ちくわの絵)
次男の解答:「さちわ」(そのまま書き写しただけ)
問題:文章を読んで、◯◯は何ですか?
次男の解答:問題文の一部をそのまま書き写している
「問題の意味を理解できていないのでは…」
自宅で一緒に勉強していた際、私が問題を読み上げておりました。
そのため、次男は自分で問題を読むという経験がほとんどなかったのです。
算数のテスト内容:図形問題の結果
テスト内容
基本事項:
- 受験番号を記入する(数字で)
問題内容:
- 数の分解(絵を見て行う)
- 簡単な図形問題
- 簡単な文章問題
- 足し算・引き算の数式は出題されず
図形問題がすべて空欄
長男の入室テスト時と比較すると、難易度は低いように感じられました。
しかしながら、次男の答案を見ますと…
図形問題:すべて空欄
「わからなかった」
次男はそう言っていました
自宅で「わからない」と言えば、私がすぐに説明しておりました。
しかし、テスト会場では誰も助けてはくれません。
次男には「自分で考える力」が全く育っていなかったのです。
結果発表:偏差値30台でも合格した理由
結果通知が届いた日
数日後、SAPIXから郵便で封筒が届きました。
「おそらく難しかったのでしょう…」
そう思いながら開封いたしましたところ──
「合格」
本当でしょうか。信じられませんでした。
総合偏差値は30台後半。SAPIXでは偏差値50が標準と言われておりますので、かなり低い数値です。
それでも、入室基準はわずかにクリアしておりました。
なぜ合格できたのか
後ほど調べてわかったのですが、教室によって入室基準が異なるようです。
我が家が受験した教室は:
- 都心から少し離れた立地
- 比較的新しい校舎
- 定員に余裕があった可能性
「人気の高い校舎でしたら、合格は難しかったかもしれません」
正直なところ、運が良かったのだと思います。
失敗から学んだ「本当に必要な力」
問題を自分で読む力
この入室テストで最も痛感いたしましたのは、「自分で問題を読む力」の重要性です。
自宅で勉強する際、つい親が:
- 問題を読み上げてあげる
- 「次はこちらですよ」と指示する
- わからないとすぐに説明してしまう
しかしながら、これでは子どもに「自分で考える力」が育ちません。
長男でも同じ過ちを
実は、長男の時も同様でした。
私がすべて指示し、長男はそれに従うだけ。その結果、自分で問題を読むことに抵抗を感じる子になってしまいました。
次男も同じ道を辿っていたのです。
これから変えていくこと
このテストをきっかけに、我が家の学習方法を見直すことにいたしました。
新しい方針:
- 問題は子ども自身が読む(わからない漢字のみ教える)
- すぐに答えを教えず、まず「どのように考えましたか?」と尋ねる
- 間違えても叱らず、一緒に考える
これから受験される方へのアドバイス
対策は必要でしょうか?
正直に申し上げますと、教室によって合格難易度が大きく異なると感じます。
人気校舎:しっかりとした対策が必要
郊外校舎:対策なしでも可能性あり(我が家のように)
最低限できるべきこと
どの校舎でも共通して必要なのは:
- 自分の名前が書ける(ひらがな)
- 数字が書ける(受験番号記入のため)
- ひらがなが読める
- 簡単な数の概念(10までの数)
これらができましたら、あとは自分で問題を読む練習をしておけば十分かと思います。
公文やピグマリオンは必要でしょうか?
周囲の保護者の方々は「公文」「ピグマリオン」「こぐま会」など、様々な習い事していらしたそうです。
我が家のように特別な準備をしなくても合格できる場合もあります。
大切なのは、自分で考えて、自分で解く経験です。
特別な教材がなくとも、日常生活の中で十分育てられると考えております。
まとめ
未就学児の次男がSAPIX入室テストに挑戦した体験をまとめます。
テスト結果:
- 総合偏差値30台
- 図形問題はすべて空欄
- それでも合格
学んだこと:
- 自分で問題を読む力が最も重要
- 親が先回りしすぎると、子どもの力が育たない
- 教室によって合格難易度が異なる
これから受験される方へ:
- 基本(名前、数字、ひらがな)ができれば大丈夫
- 特別な対策より、自分で考える経験を
- 不合格でも、1年生になってから再挑戦できます
最後に
偏差値30台でも合格できたこと、正直ほっとしています。
同時に、このままでは不十分だとも感じました。
SAPIXに入室できたことがゴールではなく、ここからが本当のスタートです。
「もうすぐ1ねんせい」の講座を通じて、少しずつ「自分で考える力」を育てていきたいと思っております。
同じように未就学児でSAPIXをご検討されている方の参考になりましたら幸いです。


